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猫日和

ひたすら猫に関してつづった日記
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クトゥルフ神話-恐怖の源泉 

クトゥルフ神話は多数かつ多様な作品によって構成されており、その源泉を単純に述べることは困難だが、創始者とされるラヴクラフトのホラー小説においては宇宙的恐怖(コズミック・ホラー)という概念がテーマとして挙げられる。これは無機質で広漠な宇宙においては人類の価値観や希望などは何の価値もなく、人はただ盲目的な運命に翻弄されるのみであるという不安と恐怖をホラー小説の形式で描いたものであり、理性を超えた狂気と混沌、吸血鬼幽霊など伝統や文化にもとづいた恐怖を排除する傾向、宇宙空間や他次元などの現代的な外世界を取り上げるなどの要素がある。 とはいえ、ヒロイック・ファンタジーの文脈を取り入れたロバート・E・ハワード善悪二元論的な作品を描いたオーガスト・ダーレスブライアン・ラムレイを始めとしてコズミック・ホラー以外のテーマを持つ作品も多く存在する。

ラヴクラフトがクトゥルフ神話に描いた恐怖は、彼自身の恐怖感に由来していると考えられている。彼の作品には、自身の家系から来る遺伝的な狂気への 恐怖、退行、悪夢などいくつかの共通したモチーフが見られる。また、ラヴクラフトは海産物に対して病的な恐怖を抱いており、蛸や魚類をモチーフとした怪物 が登場する。

さらに、ラヴクラフトが東洋人・ポーランド人・黒人などのマイノリティに対して恐怖感と嫌悪感を持っていたことも知られている。当時としては問題にはならないが、現代であれば人種差別主義と言えるほどの偏見があり、これはそのまま『クトゥルフの呼び声』や『ダンウィッチの怪』での人間と人ならざるものの混血といったモチーフに結びついている。

なお、ラヴクラフトは中国文明をアングロサクソンの文明よりも偉大なものと見なしており、必ずしも白人優越主義者ではない。また、ドイツにおけるユダヤ人迫害の実態を知った後はナチスを厳しく批判していた。それがラヴクラフトが作中に表出させた自身の偏見を減じるものではないという考えもできるが、キップリング同様、ラヴクラフトの生活していた時代の欧米社会は西洋文明の優越性とそれを優生学的に肯定する人種論が顕著に残っていたこと、とりわけ彼の生まれ育った当時のニューイングランドピューリタン伝統主義の強い保守的な環境であったこと、彼の作品にホラー小説が多いことから恐怖性への注目やホラー創 作物への偏見が強く浴びせられることを考慮する必要がある。ラヴクラフトの親しい友人にはロバート・ブロックやケネス・スターリングなどユダヤ系の人も多 く、とりわけスターリングは「ラヴクラフトには人種的・宗教的偏見は寸毫も見出せなかった」「あれほど人種的・宗教的偏見のない平等主義者は想像しがた い」と回想している。また、ニューヨークに象徴される現代アメリカ文化に対する嫌悪感も強く描写されており、ラヴクラフトの恐怖と嫌悪は人種云々以前に現 実全般(己自身をも含む)に及んでいたものと思われる。

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クトゥルフ神話 

クトゥルフ神話(クトゥルフしんわ、Cthulhu Mythos)は、ハワード・フィリップス・ラヴクラフトの描いた小説世界をもとに、ラヴクラフトの友人である作家オーガスト・ダーレス等の間で設定の共有を図り作り上げられた架空の神話体系のこと。この神話体系で用いられた共有は、後の作家たちにも引き継がれ、シェアード・ワールドとなっている。

邪神の名前である「Cthulhu」は、本来人間には発音不能な音を表記したものであり、クトゥルフやクトゥルーなどはあくまで便宜上の読みとされているため、クトゥルー神話ク・リトル・リトル神話クルウルウ神話と も呼ばれる。ラヴクラフトから彼の遺著管理者に指名されたロバート・バーロウによると、ラヴクラフト自身はKoot-u-lewと発音していたそうであ る。またラヴクラフトの書簡には、発音方法が記されたものがある。それによると『Cluh-luhのように音節を分け、舌の先を口蓋にしっかりとつけたま ま、唸るように吠えるように、あるいは咳をするようにその音節を出せばいい[1]』と書かれている。

太古に地球を支配していたが現在は地上から姿を消している、強大な力を持つ恐るべき異形のものども(旧支配者)が現代に蘇るというモチーフを主体とする。中でも、旧支配者の一柱であり、彼らの司祭役を務めているともされる、太平洋の底で眠っているという、タコイカに似た頭部を持つ軟体動物を巨人にしたようなクトゥルフは有名である。

なお、ラヴクラフトは自身の作品群や世界観を指して「クトゥルフ神話」という呼称を用いたことはなく、「クトゥルフ神話」はダーレスが独自の見解を加え体系化した後の呼称ともされる。そのため、ダーレスによる見解を含む場合を「クトゥルフ神話」や「ダーレス神話(Derleth Mythos)」と呼び、ラヴクラフトのみによる作品群やその世界観を指す場合を「原神話」や「ラヴクラフト神話(Lovecraft Mythos)」と呼ぶことで区別することもある。

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